【東京発】自然満喫!! 那須高原と江戸時代へ思いを馳せる大内宿・白河の関の旅

関東周辺の旅

日にち: 2020年7月下旬
日数:2泊3日

【1日目】 都内⇒宇都宮駅
大谷資料館⇒大谷寺⇒平和観音洞窟観音⇒那須高原(泊)

小雨後曇り

宇都宮駅前はマンションが多数建設され、都心まで通勤している人も多い。ここからレンタカーを利用した3日の旅が始まる。
最初の目的地は市内から車で40分程にある大谷石で有名な大谷資料館。レストランや土産物があり、入り口はその建屋の一角にある。洞窟に入る感覚で階段を下ると大規模な地下採掘場跡の空間が現れその大きさに圧倒される。広さは約2万平方メートル(140m*150m)、深さは平均30mもあり、最深部は地下60mにも及ぶ。これは野球場がすっぽり入ってしまう大きさだ。第二次世界大戦中は、地下倉庫や軍事工場として、戦後は政府米の貯蔵庫としてお米を保管していた。平均気温は8℃で、ひんやりする。半袖では寒いので上着があったほうが良い。ここでは映画、コンサートやドラマの撮影をしており俳優の写真も多数掲載されていた。内部は遺跡風であり神秘的だった。

大谷資料館入口前 トイレ、レストランや土産物屋がある。 入口は写真奥 

   

大谷資料館内部① 照明が神秘的な雰囲気を醸し出す 
大谷資料館内部② 思っていた以上に広い内部

大谷資料から車で5分程にある大谷観音へ。日本遺産、特別史跡、重要文化財、名勝に指定され日本最古の石仏(平安時代)や庭園がある。大谷観音前に駐車場があり、見学者は無料だが、駐車だけは有料。(徒歩圏内に平和観音の利用者がいる)
大谷寺石仏群も見事で、岩を利用し手彫りしている。本尊千手観音は平安時代(810年)弘法大師の作と伝えられている。規模は小さいが静かなお寺で立ち寄りたい。
太平洋戦争の戦死戦没者供養と世界平和を祈って彫刻された平和観音(高さ27m)が大谷寺のすぐ近くにあり、足を延ばした。この辺りは岩が点在して奇岩には名前を付けて観光場所としている。

大谷観音

岩をくりぬいて洞窟とし内部は仏像の彫刻がある。
この左手に庭園があり、弘法大師と毒蛇の伝承がある。
池中央に弁財天が祀られ白蛇の頭に触れると
ご利益がある言われる

【2日目】 那須高原(平成の森、つつじ吊り橋、殺生石、鹿の湯)⇒大内宿⇒道の駅しもごう⇒大内宿⇒塔のへつり⇒白河(泊)

晴れ後雨

前日、大谷から那須高原に移動し宿泊。都会の喧騒から離れ静かな一夜を過ごせた。朝は森林浴をしながら散歩を楽しんだ。
那須高原にはサファリパーク、フラワーパークなどやハイキングが出来るエリアが点在する。時間があれば那須岳に行きたかったが、その後のスケジュールもあり断念した。ロープウェイで行くことも可能なので、山の上でハイキングや景色を楽しむのも良い。
この日は那須平成の森をスタートとした。もともとは那須御用邸の敷地の一部だったが、現在は一般に開放されている。森林の中ハイキングコースがいくつか整備されており1時間ほど森林浴を満喫した。
車で5分もかからないところに八幡ツツジ群落ポイントがあるが、時期がずれていたため花は咲いていない。途中つつじ吊り橋があり立ち寄った。駐車場から10分弱で到着し、橋の上から見る景色は開放的で気分が良い。

つつじ吊り橋

 観光地である殺生石を見学し那須温泉神社に足を延ばして駐車場に戻るのが一般的なルート。ここに観光案内所がある。

正面にあるのが殺生石


下に流れる川原沿いにある那須温泉元湯「鹿の湯」は外せない。(8:00~18:00¥500/大人)正倉院文書にもその名を留め、開湯から1380年の歴史を数える。脱衣所と湯舟は仕切りがなく中に入るとロッカー(入り口にある)、洗面台、洗い場はない。温度は確か41℃から最高46℃まで5個くらいの湯舟に分かれる。出入りが面倒だと思っていたが、湯舟を変えていくと意外と病みつきになった。全国的にみても面白いシステムの温泉であった。近代的な温泉に慣れていると抵抗がある人もいると思うが、温泉好きは行くべきところだ。

鹿の湯との別れは名残惜しいが、福島県にある大内宿を目指す。道の駅で休憩したが、車で1時間30分程かかった。残念ながら途中から雨となった。連休中ということもあったのか、大内宿手前から渋滞した(駐車場誘導のため)駐車場は広いが一番遠いところだと500m程度歩く。大内宿は江戸時代に会津若松と日光を結ぶ会津西街道の宿場町として整備された。昔ながらの景観が残り昭和56年に国の重要伝統建造物群保存地区の選定を受けた。直線300m程のメインストリー左右には会津の特産品(桐下駄・会津木綿・絵ろうそく等)や民芸品(起き上がり子ぼうし・桐粉人形・絵ガラス風鈴・竹細工やブドウつるバック等)や蕎麦屋などが建ち並ぶ。町並み展示館である問屋本陣では内部の見学も可能で当時の生活の様子を垣間見ることが出来る。一番奥には子安観音堂や宿場町を一望できる展望台がある。天気が悪かったのは残念だったが、昔の町並みを楽しめる良い場所だ。宿場町では長野県や岐阜県県境にある妻籠や馬籠も有名だが、東の宿場町は大内宿が名乗りを上げるだろう。

混雑している蕎麦屋
展望台から見た大内宿

【3日目】 白河小峰城(日本百名城)⇒南湖公園⇒白河の関⇒宇都宮市内観光⇒宇都宮駅⇒都内

曇り時々小雨

白河観光は新幹線なら新白河駅下車となる。在来線の白河駅前にある小峰城跡は日本百名城だ。城内を見学する前に、小峰城歴史館に入り事前に情報を得るとよい。大きくはないがなかなか見応えがあった。
(開館9:00~16:30¥300/一般)
小峰城の天守はコロナの影響で1Fしか見学できなかったのは残念だった(無料)

小峰城

ここから直線距離2km程にある南湖公園も訪れた。南湖は名君であり茶人また優れた作庭家であった白川藩主、松平定信により共和元年(1801年)に築造され日本最古と言われている。食、土産エリアは南湖右端の北側にある。ここには池泉回遊式日本庭園の翠楽苑もあり魅力的だったが、時間の関係で訪問しなかった。周辺にはレストランも多い。南湖南側の幹線道路沿いにはラーメン屋が多かった。白河はラーメンが有名である。南湖から約9km、20分程の所に白河の関がある。有名な松尾芭蕉の奥の細道でもその名が出てくるが、ここまで来たら足を延ばしたい。周辺は公園として整備されているが、ここまでくると人は少なく静かな見学ができる。鎌倉時代初期に歌人藤原家隆が手植えし奉納したと伝わる「従二位の杉」の巨木も見事だ。樹齢は約800年と推定されている。また周辺は土塁や空堀などの中世の遺構が残り往時をしのばせる静かで良い場所だった。

白河神社への参道

社殿は仙台藩主伊達政宗が寄進したものと伝わる

従二位の杉

樹齢約800年(鎌倉時代初期)と伝わる。かなりの巨木だ。

車で宇都宮に戻り宇都宮城址、宇都宮二荒山神社やカトリック松が峰教会など市内観光。教会は明治時代に創立され、聖堂全体が地元で採掘された大谷石で造られている本格的な建築物だが、内部に入れなかったのは残念だった。

大谷石で造られたカトリック松が峰教会

鹿の湯

那須温泉 鹿の湯l千三百年続く静寂と癒しの湯
栃木県那須町にある鹿の湯は、温泉発見において日本で32番目に古く、栃木県では塩原、日光を抑えて最古、同じ関東の熱海、修繕寺、草津、伊香保らとともに、古い歴史を持つ日本の名湯として全国にその名を知られています。

大内宿

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小峰城歴史館

小峰城歴史館 | 白河市公式ホームページ

小峰城

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