春の山梨・花見とワイナリー紀行

関東周辺の旅

2022年 4月

一日目 富士吉田市、笛吹市、甲州市

・第7回新倉山浅間公園桜まつり、北口本宮冨士浅間神社、道の駅富士吉田物産館、

 ほうとう不動東恋路店、笛吹市八代ふるさと公園、シャトー勝沼、ワインの丘、大善寺

二日目 笛吹市、甲府市

・大善寺(ぶどう寺)、桔梗信玄餅工場、甲斐善光寺、武田神社

一日目

咲くや姫階段の石段(398段)
展望デッキから富士山と忠霊塔
朝の富士吉田市
青空に恵まれ最高の日だった

富士山眺望スポットであり、この時期は桜まつりが開催されている「第7回新倉山浅間公園 桜まつり」に行ってきた。今年の2月に展望デッキがリニューアルされた。展望デッキ混雑の為6-8時はこの時期完全予約制となっている。事前に予約を試みたが出来なかったので行けるところまで行く予定であったが、運よく当日5時前に予約サイトを見たら空きが出たので即予約。何とか入ることが出来た。混雑時は登りと下りの道が分かれており、登りは咲くや姫階段の石段(398段)を登りきったところに忠霊塔という五重塔がある。この裏手が展望デッキとなっていて予約者でないと入れない。デッキは山側の10m程高い位置にある為富士山や街の眺めが奇麗にみられる。この日は晴天で素晴らしい眺めだった。ただ1週間程桜は早く、まだ蕾が多かった。満開時に日中は非常に混雑が予想される。

なお、小学校などの3か所が臨時駐車場となりここに駐車してシャトルバスで移動する。駐車の際駐車料金を徴収される。(¥1,000 PayPayだと¥900)バスで10分程市内を走り、麓に到着して民家脇を歩き浅間神社に向かう。この前の広場で検温と消毒がある。この先が例の石段となる。忠霊塔の手前斜面は桜並木となっている。我々は6時に駐車場に着いたのでそれほど混雑なかったが、帰りはシャトルバス待ちの客が並んでいた。会場は予約制だから良いだろうが、8時以降、特に日中は駐車場や現地もかなりの混雑が予想される。

戻ったあと、まだ7時頃だったのでのんびり朝飯を食べカフェしながら時間を潰し、北口本宮冨士浅間神社に向かった。今まで前の道139号を通ったことはあったが、足を運んだことがなかったので行ってみた。御祭神は木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)などで、110年日本武尊(やまとたけるのみこと)御東征の際に祠を立てたのが始まりと言われる。参道は長く杉並木が立派であり神聖な場所に来たことを実感できる。日本最大木造鳥居の大鳥居をくぐり国指定重要文化財である隋神門、神楽殿を通り拝殿に進む。その前には左右に太郎杉、夫婦桧がありいずれも立派な御神木で圧巻だ。本堂の裏手など一周できる。5分程歩いたところに富士山登山口や神社発祥の地大塚丘などがある。昔はここから富士登山に挑んだのだ。

参道の杉並木も立派で神聖な雰囲気だった
エネルギーをもらえるような存在だ

神社には大木が似合う
富士山ドーム前から。富士山が大きい

次は道の駅富士吉田物産館に向かった。駐車場が広く物産館やレストランなどは大勢の人で賑わっていた。モンベルショップも併設されている。道を挟んだところに富士山ドームが移築された富士山レーダードーム館などがある。桜まつりの入場でここも入れることを知ったが後の祭りだった。予想以上に時間をロスしたが、予定していた富士山世界遺産センターにも立ち寄った。富士山の生い立ち、歴史やVRなども見る事が出来る。時間が無くなってしまったが山梨名物のほうとうを食べる為に、ほうとう不動東恋路店(不動ほうとう¥1,100)に向かった。ここは一種類しかないため回転は早い。

河口湖畔の観光スポットにも寄りたかったが、時間の関係で素通りして山を越えて笛吹市に入り八代ふるさと公園に向かう。この近くにはリニアモーターカーが見学できる展望台もある。ここから少し歩いたところに前述の公園がある。ここは盃塚古墳でもあるが高台にある為、笛吹市、甲州市はじめ山々が奇麗にみられる。夜景も奇麗だと思う。周辺は桃も栽培されており奇麗だ。公園内には蚕影桜もあり満開の時は素晴らしいだろう。残念ながらこの日は既に葉桜となっていた。

花が満開だったらなお素晴らしかったことだろう
リニアモーターカー見学場所

満開は奇麗だ
葉桜となった蚕影桜も存在感があった
笛吹は桃の花が似合う

夕方が迫ってきたので公園を慌ただしく出発して、シャトー勝沼に向かう。ここでは自社ワインが試飲ができるので良いと思ったものを購入できる。急いでワインを購入し、妻と運転を交代してワインの丘に向かった。こちらでも試飲ができるが種類が多く、購入する形なので時間をかけて巡りたいところだ。17時で閉店時間?だしワインも購入していたので、ほとんど館内を見学してきたようなものだ。宿泊先の大善寺は真言宗智山派の国宝で、薬師如来像(葡萄薬師)、日光・月光菩薩像が秘仏とされており5年に一度御開帳となる。そのため国内で唯一ぶどう寺とも言われている。コロナ対策で夕食が出ないため、途中スーパーで夕飯を調達して大善寺へ。ここで作っているワインを購入していただいた。

今日はぶどう寺(大善寺)で宿泊
普通の宿とは趣が違う
販売しているぶどう寺のワイン
早速ワインを購入していただいた

二日目

本日も晴天だった。朝食でお腹いっぱいの中出発の準備をする。朝の庭園も見事で時間があればゆっくり鑑賞するのも良い。出発前に大善寺を見学した。ここは開創、養老2年(718年)行基菩薩が日川渓谷岩上で霊夢により感得された象、片手にぶどうを持ち片手で結印した薬師如来と日光・月光菩薩の薬師三尊を刻み安置しておかれたと伝えられおよそ1300年である。(通常¥500だが、宿泊者は¥300)県指定の山門は重厚感があり立派だ。この先の石段をさらに進むと参道上にある楽屋堂があり中に入ることが出来る。ここから甲州市や南アルプスの展望が良い。この先が国宝である薬師堂がある。通常ここで料金を払い歴史や仏像の解説を聞くことが出来る。仏像のすぐ近くで見学できるのも珍しく親近感がわく。ちなみにこの薬師堂(本堂は)関東で最古の木造建築物であり国宝だ。静かな山間にあるがその歴史はすごく、幕末に新選組の局長である近藤勇が大善寺境内の柏尾坂で兵をかまえて官軍と戦った場所でもある。お寺に泊まれるのも珍しいが、庭園をはじめ歴史あるお寺を朝から見学できる贅沢を味わえるのも良い。また機会があれば行きたいと思う。

大善寺の日本庭園
庭園を囲むように部屋がある
県指定文化財の重厚感ある山門
本堂の薬師堂
大善寺展望台から甲州市と南アルプス(左から赤石岳、悪沢岳、塩見岳、農鳥岳、間ノ岳、北岳、鳳凰三山と甲斐駒)

いよいよここを後にして善光寺に向かう途中、桔梗信玄餅工場に立ち寄った。よくわからないということもあったが、ようは朝は先着順で信玄餅を袋いっぱい詰められたり、商品として販売できないものを格安で買えるのが人気のようだ。元値がいい値段の為安くなってもそれなりの金額だったし日持ちもしないため購入しなかった。通常の土産ショップも併設されている。そんなこともあり収穫なく出発して善光寺に向かった。

ここは開基武田信玄公が川中島の合戦の折、信濃善光寺の消失を恐れ永禄元年(1558年)御本尊善行寺如来像をはじめ、諸仏寺宝類を奉遷したことに始まる。御本尊阿弥陀三尊像は建久6年(1195年)尾張の僧、定尊が信濃善光寺の前立仏として造立したものだ。善光寺の御本尊は仏教伝来とともに将来された、生身すなわち実際に生命が宿っている霊像として深く信じられていたが、絶対秘仏の為人々が拝むことが出来ない。そこで鋳造されたのがこの像であると考えられている。そのため信濃善光寺と同様に7年目ごとの御開帳となっている。今回は運よくそのタイミングであり、拝むことが出来た。また金堂下には「心」の字をかたどる、珍しいお戒壇巡りもあり鍵を触れることによって御本尊様とご縁を結ぶことが出来るとのことだったが、真っ暗闇の中それを触れることが出来て良かったと思う。金堂中陣天井には巨大の龍が二頭描かれている。廊下の部分のみ吊り天井となっており、手をたたくと多重反響現象による共鳴が起こる。その鳴き龍は日本一の規模を誇り確かに叩くと奇麗な反響を聞くことが出来たことも喜びであった。

立ち寄ってよかった甲斐善光寺

ここを後にして武田神社に向かった。20分弱で到着したと思う。武田神社は武田家の躑躅ヶ崎館跡(つつじがさきやかた)であり、日本百名城の一つである。時間があれば散策したかったが、本宮でお参りして帰宅の途に就いた。

武田神社

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